VOICE JAPAN TOUR 2011

デビュー当初より、個性と技術、そして何でも取り入れる姿勢に惚れ、仮面ファンをしていた上原ひろみ。ここ近年、CDでは物足りなくて生演奏を聴いてみたいと思っていたのですが、いつもコンサートの情報を耳にした時にはチケットは全て完売しているのです。それもそのはず、彼女は海外公演で忙しく殆ど日本には居ないので、数少ない日本公演のチケットは貴重なのです。

そんなHiromi(海外名)の日本ツアーが今年あることを知ったのは半年前、Hiromiのウェブサイトにて。その少し前には新しいCDが出ていて私も購入していたので、ツアーをやってもおかしくないなと思っていた丁度その時でした。今回は絶対に行くぞと気合いをいれて、チケット発売日もしっかりチェック。先行販売と一般販売の両方で購入してしまったという自分らしい結果になりましたが、無事手に入れることが出来ました。(笑)

結局コンサートへ行ったのは12/4(日)の日本公演最終日。『VOICE』ツアーの最終公演でもあります。タイトルが『VOICE JAPAN TOUR 2011』なのに対し、サブタイトルが『上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス』と、メンバーの名前を全ていれたのでやたら長いですね。(笑)会場は初めて行く東京国際フォーラムのホールA。5000人ぐらい入るそうで、立派なホールでした。先行販売で手に入れたチケットよりも、一般販売で手に入れたチケットの方が場所が良かったので、そちらを取っておきました。2階の前の、ど真ん中!距離がそれなりにあるので低音がちょっとぼやけてしまうのは仕方がないとしても、観る場所としてはなかなかの所でした。(一応SS席だし…)

写真撮影禁止なので表現できるモノが文字しかないのですが、感想としてはやっぱり生演奏は圧巻!彼女はライブ向けだな~と前から思っていたのがその通りでした。最初の方は本当に弾いてるのか正直疑っていました。(笑)どこからあれだけの音が出てくるんだろう…。とにかく凄いです。

プログラムは『VOICE』の全曲と、過去のアルバムから3曲。2回目のアンコールの前に、一部の客が帰りかけてしまい慌てて戻ってくるシーンもありましたが、最後は全員スタンディングで大盛り上がりでした。(一部の客が席から離れてステージの前に押しかけていたけど、アレはちょっとまずい気が…。)

トリオですが、ドラムのサイモンはあの有名なTOTOのメンバー。個人的にはちょっとポップ過ぎて合っていない部分が所々あった様にも思いますが、最後の方はノってきてリズムも良かったし、何よりキャラが面白かったですね。(笑)アンソニーのベース(コントラバスギターと言う6弦のものらしい)は余り目立つ所がなかったけれど、完璧、と言う感じのかなり腕のあるプレイヤーだと感じました。どんなプレイヤーにしても、様々な良さがあり、そして公演を重ねるごとにHiromiがそれを吸収していくのだなと、そう感じました。

超多忙なスケジュールの公演を行っている彼女ですが、次がいつになるのか、次回があれば是非また行ってみたいところです。