今頃振り返る西九州6日間の旅

最近更新をすっかりサボっていました。完全に忘れていたと言っても過言ではありません。(笑)気がつけば年も変わって2014年。新年一発目の記事が前年の内容なのは気が引けますが、残しておきたい記事なので忘れないうちに書くことにしました。

昨年秋、実は再び九州に行ってきました。2011年に原付で行ってからかれこれ2年ぶりの九州です!

今回は飛行機+レンタカーによる6日間の旅程を組みました。途中で友人と合流することもあり、効率の良いルートを考えるのが難しかったですが、主に行った事のなかった九州の西側をメインに行ってきました。今回の旅軌跡はこちら!



飛行機の中はGPSロギングを切っていたので直線になっていますが、移動としてはこんな感じになりました。九州内だけでも良かったかな…。行きは鹿児島空港、帰りは福岡空港という一方通行の旅路になりました。


1日目。実は出発前から分かっていたのですが、この日は南九州を中心に曇り時々雨の予報。空港に到着して空を見上げるとと、分厚いねずみ色の雲が空を覆っていました。眺望は諦めるとして、目的地である指宿温泉までどのように行こうか考えます。直に向かえば3~4時間もあれば着く距離ですが、どうしても寄りたい場所があったからです。それは、本土最南端である佐多岬。西日本横断旅行の際に、時間の都合で行けなかった場所です。

佐多岬は大隅半島、指宿温泉は薩摩半島ですので、両方行こうとすると陸路では時間が掛かってしまい効率が悪いです。そこで半島間を結ぶフェリーを使う事にしたのですが、当日の最終便が16時頃だったので、空港に到着してレンタカーを借りた12時頃から、4時間で約160kmを移動しなければなりません。佐多岬で歩く時間、昼食の時間、休憩時間などを考えると全く時間がありません。おまけに悪天候…。色々迷ったのですが、滅多にこれない場所なので多少無理してでも佐多岬に行くことにしました。船が行ってしまっても陸路で延々と走る覚悟です。

そしてたどり着いた佐多岬!歩いて岬の側まで行けるのですが、やっぱりフェリーに乗りたくなってしまい、写真を撮ってそそくさと退散。(笑)実は途中で桜島なんかも寄ったのですが、霧と雨とで何にも見えませんでした。ちなみに、佐多岬でも宗谷岬・納沙布岬でやった恒例の座標確認だけはしてみました。実際にはもうちょっと先端まで行けるので多少誤差があると思いますが、ご愛敬ということで…。

フェリー乗り場である根占港に向かう道中、雨脚がかなり強くなってきました。天気予報では夕方から晴れとのことだったのですが、どうも逆に悪くなっている気がします…。悪天のなか車を飛ばし、フェリーの出発時間になんとか滑り込みでセーフ!

フェリーに乗って薩摩半島へ上陸!まだ日の沈む前だったのですが、真っ先に温泉を目指しました。向かった先は休暇村指宿。日帰り温泉のある施設です。到着するやすぐに温泉に飛び込んで…と言いたいところなのですが、向かう途中雨がどんどん激しくなり、まさかの大スコール。温泉は目の前にあると言うのに、車から出られなくなってしまいました。天気予報を見直しても晴れのままだったので、すぐ止むだろうと思い車の中で小休止をするも、1時間経っても全く止む気配がありません。(笑)結局2時間ほどして漸く小雨になったと言うタイミングで、傘を差して温泉へ。目の前にある目的地にいけない程の激しい雨は初めてかもしれません。

温泉に入った後、初めての車中泊をするべく道の駅へ向かいます。普段ならキャンプをしたい人なのですが、流石に飛行機に乗るのにキャンプ道具は持って行けないので、屋根のある車中を活用してみたかったと言う訳です。本当にこの日ばかりは屋根があって良かったと思いました。実はてるてる坊主も虚しく、雨脚は夜に掛けて更に激しくなり、一晩中猛烈な雨が降り続けていたのです。(もう一度言いますが、天気予報は晴れになっています…笑)


明くる朝、目覚めると心配していた豪雨は止んでいて、肌寒い夜明けを迎えました。2日目は、国道3号線で薩摩半島を北上し、熊本から天草へ向かいます。熊本まで行かなくても、天草へは長島からフェリーで行った方が早いのですが、車と言うこともあって極力フェリーの回数を減らしたかったので、橋の掛かっている熊本経由としました。実際天草に入るまでが結構な距離があって、天草五橋を渡って上天草市に着いたのは午後でした。途中のビューポイントは天気がいまいちだったのか絶景と言えるほどではありませんでしたが、長閑な海と島の風景が続きました。教会も寄り道しましたが、閉まっている所もあって(時間のせい?)通りすがりの私にはちょっと残念でした。

大きいサイズの写真は以下からダウンロードできます。

Amakusa (1920×1200)

雲の多い日だったのですが、西の方へ来たと言うことで日の入りだけははばっちり拝みました。(雲への日の入りでしたが!)

この日も前日と同じように温泉に浸かって、道の駅で車中泊。11月と言うこともあって夜はかなり冷えます。寝袋を持ってきていて正解でした。前の日は後部座席で寝たので体勢が辛くあちこち痛くなったのですが、この日は運転席で足を伸ばして寝たので、かなり楽でした。一応大きな布と養生テープで即席のカーテンを作ったので、外から覗かれる心配もありません。目の前にハンドルがあるのでちょっと変な感じはしますけどね。(笑)


3日目。この日は福岡を目指します。3日ぶりのベッド(ホテル)も待っています。(笑)まずは朝一のフェリーにのって長崎へ。向かう先は雲仙のある島原半島です。

北上したからなのか日が変わったからなのか、この日は気持ちの良い快晴です。初日の豪雨のせいで未だ気分が上がりきってはいなかったのですが、心地よい旅日和でワクワクしてきました。最初に向かったのは、雲仙普賢岳。温泉卵を食べに行こう程度で下調べもせずに向かったのですが、山に差し掛かると予想外の紅葉が始まっていてびっくり!右の方に見えるのが普賢岳です。

紅葉に見とれ温泉卵を買うのを忘れてたところで(笑)、山を下りて長崎市内へ向かいます。友人から長崎は道が狭い・坂が多い・路面電車が恐いとさんざん脅かされていましたが、道中細い山道を走って来たので意外と大丈夫でした。でも確かに交通量が多くて運転しづらかった気はします。東京で言うと首都高速を走っている様な感じです。

長崎市内を抜けると、大村湾沿いに北上、ハウステンボスの側を通って佐世保へ向かいました。寄り道してご当地グルメの佐世保バーガーを堪能し、更に北上…。目指すは本土最西端の神崎鼻です。途中間違えて自動車専用道路に乗ってしまい(しかも逆方向!)かなりのタイムロスをしたこともあって、一度は行くのをやめようか迷ったのですが、佐多岬と同じく「ここまで来ていかないのは嫌だ」理論で後先考えず向かうことに。(笑)結構遠かったですが…。

最西端にはモニュメントがありそれらしい所なのですが、道中も含め誰一人おらず私有地に紛れこんだかと心配になるほど…。いつも通りGPSで現在地をチェック!

本土最○端シリーズでは唯一岬ではないと言う事もあってなのか、穏やかな海でとても綺麗な場所でした。ポカポカとした陽気がとても気持ちよく、時間が無いのに岩の上で寝転がってひなたぼっこをしてしまいました。(笑)

その後、伊万里や唐津付近を通って東へ向かい、福岡の博多に着いたのは夜20時過ぎ。予定をかなりオーバーしてしまったのですが、待ちわびたホテルのベッドで就寝!(笑)


4日目。福岡で友人と合流して向かうのは、熊本の黒川温泉。私が普段キャンプやホテル泊しかしないので、温泉宿に行きたいと言う話からこちらに決まりました。福岡からはそこそこの距離があるので高速道路を使っていくことになったのですが、折角なのでちょっと遠回りをして宮崎の高千穂に行ってきました。

実は2年前一人で来たことがある高千穂ですが、記憶は意外と曖昧なもので、景色に見覚えはあってもそれ同士の位置関係が繋がっていなくて、結構不思議な感覚でした。しかし車でくるのとバイクで来るので、大分印象が違いますね…。やっぱりバイクの方が純粋にその地を楽しめます。

高千穂では神社巡りをしたのですが、時間の都合で3つの神社に行ってきました。一つ目は高千穂神社、二つ目は秋元神社、三つ目は阿蘇神社です。特に二つ目の秋元神社は、穴場と言われるスピリチュアルスポットだそうで、かなりの山奥に位置しています。なにせ地図にも載っていない細い細い一本道を、1時間以上も延々と走らなければ行くことが出来ないのです。(笑)あまり他人にはオススメ出来ませんが、雰囲気はあるし、そこに向かうまでが冒険の様な感じなので、興味のある方には面白いかもしれません。

↑秋元神社の帰り、車の中から撮影しました。こんな山奥の更に奥にあります。基本車のすれ違いは出来ないので、何度も崖っぷちの道を数十メートルバックで降りたのが記憶に残っています。

神社巡りの後、宿の夕食の時間が決まっていたのですが、ちょっと遅れてしまって大慌てで駆け込みました。利用した宿は帆山亭という。、部屋が綺麗なだけでなく従業員の感じがよく気配りも行き届いていて、とても素敵な宿でした。温泉も気持ち良かったです。

料理も美味しくて、また是非行きたいなと思っています。


さて、5日目は一度福岡に戻り、さらにもう一人の友人と合流して、大分へ紅葉を見に行くことに…。朝から高速をぶっとばして、熊本→福岡→大分→福岡と移動したわけですが、自分でもよくこんなプラン立てたなと感心しています。(笑)

狙いの紅葉スポットは、大分の耶馬溪。よく考えると前日いた黒川温泉からかなり近い場所でした…。深耶馬溪、裏耶馬溪、耶馬溪と紅葉スポットを廻りましたが、11月頭は丁度色づき始めの頃で、緑と赤のハーモニーを見ることが出来ました。こうしてみると、雲仙の紅葉の方がちょっと進んでいたような気もします。

紅葉を堪能した後、折角大分に来たのだからと、地で有名な唐揚げを食べることに。山奥の仮設住宅みたいなところだったのですが、注文した唐揚げ定食(しかない!)が出てくるのを待っている間に、次から次へとテイクアウトのお客さんがやってくる人気店の様でした。

唐揚げを食べてお腹がふくれたところで、近くにあった青の洞門に立ち寄ってみました。昔の和尚さんが人生を掛けて一人で掘ったというものらしいのですが、実物のスケールを見て、改めて相当な根性があったんだろうなと感じさせられました。

その後日が暮れる時間になってしまったこともあって、福岡への帰路に着きます。海の近くまで北上してきていたので、ちょっと遠回りをして周防灘沿いに、九州自動車道でを走ります。前日までも運転続きなところにこの日も早朝から運転しっぱなしだったので、夕方はかなりバテ気味…。友人二人に悪いと思いつつも、途中仮眠させてもらってなんとか福岡に到着!友人が予約をしておいてくれた、絶対はずれないと言うもつ鍋屋に行きます。仮眠のおかげで足取りはかなり軽くなりました。(笑)

美味しい物には目がないのでかなり楽しみにしていたのですが、期待は裏切られませんでした。とにかくモツが柔らかい!幾らでも食べれそうです。この時は疲れきっていてあまり食べられなかったのですが、また機会があれば是非いってみたいと思います。福岡は食べ物が美味しくて良いところですね~!

楽しい時間はあっという間。友人を送り届けてこの日は就寝です。


明くる6日目。旅の最終日は昼過ぎのフライトで帰還予定だったのですが、天気が良かったのでじっとしていられず、福岡から比較的近い糸島を周遊してきました。晴天の効果もあって、海がとても綺麗でした。

近いからすぐ戻ってこれるだろうと思っていたら、意外と道が混んでたりしていて帰りは慌てて高速道路にのりました。(笑)時間ぎりぎりでレンタカーを返却してドライブはこれにて終了!結局この旅で800km走りました。九州の中だけで、と考えると結構走ったなあと思います。

帰りのフライトは晴れていたので眺めも良く、富士山や大島、更には夕日も拝めていい空の旅を楽しめました。


九州の旅、5泊6日とそこそこの長さの旅だったのですが、終わってみればやっぱりあっという間です。正直もっとゆっくり見たいところが沢山ありました。気になったところはまた別の機会にゆっくり行ってみたいものです。ただ、九州で未踏の県だった鹿児島・佐賀・長崎には到達出来ました。…残るは香川・徳島・沖縄の3県。2014年内を目標に全県制覇を目指したいと思います!